2009年10月14日水曜日

【読書】トム・ジョウンズ(1)

●トム・ジョウンズ(1)
●フィールディング作、朱牟田 夏雄 訳
●岩波文庫 300ページ
●初版 1951年

サマーセット・モーム、『世界の十大小説』も遂に最後の作品となりました。

最後の作品は『トム・ジョウンズ』にすることは最初から決めていました。

なぜならば、絶版で手に入らなかったからです。

Amazon のマーケットプレイスや神保町にでも行けば簡単に手に入るのでしょうが、絶版に対して納得がいかず、復刊を待ち望んでいたのでした。(『世界の十大小説』が絶版ってどういうことよ・・・?)

復刊ドットコムに要望をあげていたのが岩波の方の目に触れたのでしょう、9月にタイミングよく全4巻が復刊となりました。

訳が1951年と今から60年近く前とあって、古い日本語に慣れるのに少々時間がかかりますが、慣れてくるとこれがなんともいい味がになってきます。

紙芝居を見ているような、浪曲を聴いているような不思議な感覚を覚え、心から楽しめます。

いたるところに作者のユーモアがあふれていて、わくわくドキドキ感もあり、少年のような気持ちで楽しむことができます。


全18巻からなる物語ですが、章立てが細かく、チョイ読みにもってこいです。

矛盾するようですが「ページをめくるのももどかしく」感じるのは『嵐が丘』を遥かにしのぎ、チョイ読みですまないこともしばしばなのは事実です。

さすがは名作ですね。


実はまだ1巻目を読み終えていないのですが、あまりにも素晴らしいのでフライングして日記に認めた次第です。

復刊されたとはいえいまだに書店の書棚に並んでいるのは見かけたことがありません。
(私は書店に取り寄せてもらいました。)

見かけた時が買い時ですので、是非手にとってレジに進んでください。

P.S.
買わずとも Amasonドット・コムは24時間営業しておりますので、ご要望あれば貸し出しOKです。どうぞお気軽にお申し付けください。かしこ。

0 件のコメント: