●ドン・キホーテの旅 - 神に抗う遍歴の騎士
●牛島 信明 著
●中公新書 221ページ
●初版 2002年
先日読み終えた「ドン・キホーテ」の翻訳者である牛島 信明氏の「ドン・キホーテの旅 - 神に抗う遍歴の騎士」をもって今年の読書は終了となった。
今年の前半は全く読書ができなかったのだけれど、リハビリの成果もあり世界の十大小説や「ドン・キホーテ」などの長編を読むことができるまでに回復した。
今年最後の長編となった「ドン・キホーテ」は純粋に読書の楽しみを教えてくれる名著だった。
もう少し「ドン・キホーテ」について知りたいと思っていたところに訳者である牛島 信明氏の「ドン・キホーテの旅 - 神に抗う遍歴の騎士」が目に留まった。
次の作品を読み始める前に、「ドン・キホーテ」の面白さの所以やエピソード、読み所などをいまいちど整理することができた。
なんといってもこの長編を読み易い訳に仕上げた訳者の知識に感服するとともに感謝の気持ちをもって読んだ。
イエス・キリスト、松尾 芭蕉、寅さんなどを引き合いに出して「ドン・キホーテ」の位置づけをわかりやすく解説するなど、随所に工夫が見られた。
作者曰く、「名のみ高くあまり読まれることのない」名作「ドン・キホーテ」の格好の案内書となっている。
2009年12月31日木曜日
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