2008年9月10日水曜日

【読書】読書について メモ その2(完)

ショウペンハウエル著『読書について』 からあと3点引用させてもらいます。

④人々はあらゆる時代の生み出した最良の書物には目もくれず、もっとも新しいものだけを常に読むので、著作家たちは流行思想という狭い垣の中に安住し、時代はいよいよ深く自らの作り出す泥土に埋もれてゆく。

⑤書物を買い求めるのは結構なことであろう。ただしついでにそれを読む時間も、買い求めることができればである。しかし多くのばあい、我々は書物の購入と、その内容の獲得とを混同している。

⑥「反復は研究の母なり。」重要な書物はいかなるものでも、続けて二度読むべきである。それというのも、二度目になると、その事柄のつながりが良くりかいされるし、すでに結論を知っているので、重要な発端の部分も正しく理解されるからである。つまり一つの対象を違った照明の中で見るような体験をするからである。

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音楽や映画、演劇などの同様に娯楽として読書をする場合、④は該当しないであろうと思います。

この⑤はとても重要な事でね。よく、積読(つんどく)と言いますが、私は休職中に約40冊の書籍を購入したにもかかわらず、一冊も手を付けられませんでした。私の場合は時間ではなく本を読む心のゆとりが無かったわけです。

この『読書について』を読む前から、⑥は実践していました。しかし、ショウペンハウエルが言うような、効果的な読書にはなりませんでした。なぜなら、ほとんど内容を忘れてしまっているからです。インターバルが1年と長かったのもいけなかったのかもしれません。なんのための
反復なのか、自分でも疑問に思うことがあります。

またまた長くなってしまいましたが、これから読書の秋を満喫するにあたり、少しでも参考にしていただければこれ幸いです。

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