お隣の先輩と読書の話しをしているとき、ふとプラトンの話になりましたので、ちょっとプラトンの話題です。
プラトンと聞くと哲学、哲学と聞くと難解でつかみ所が無いイメージを持たれるようですが、プラトンはちょっと違いますよ。と、そんな話をしました。
プラトンの書籍はほんの一部を除き、ソクラテスと誰かとの対話の形式となっていて、漫才の掛け合いのようなシーンさえあります。
とてもユーモアに満ちていて、プロットもしっかりしていて、小説として読んでも楽しめる内容です。(ちょっと言い過ぎか・・・)
「自分は何も知らない」ということを知っているが故に、その点において自分は他の者よりも優れていると主張するソクラテス。
そっと、識者に近づいては「自分は何も知らない・・・」よって識者に教えを乞います。
識者はうんと自慢げに自分の知識をソクラテスにどんどんぶつけていきます。
ソクラテスは識者の話に逐一質問をし、真実を求めて議論を進めてゆきます。
そして気が付くと、いつのまにか識者は「自分が何も知らないこと」を思い知らされてしまうのです。
このソクラテスの論法は弁証法と呼ばれる立派な論証法の一つなのです。
ただ、プラトンはそのソクラテスと識者との問答を、ユーモアを交えて読者に分かり易く、楽しめる無いように仕立て上げているのです。
若干、ギリシア神話やギリシア古典の知識は必要ですが、注釈を見れば間に合います。
昔からとても読みやすい訳がたくさん出ているので、手が出しやすいのでオススメです。
少しお利口さんになったつもりになりたければ、是非ともプラトンを読んでみてください。
2008年9月25日木曜日
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